気侭帳。
気侭に綴ってみましょうか? 結婚して半年後、突然の解雇され、いつの間にか2児の母になった私です。 只今、ゆるゆると育児中。
夢現
- 2010/04/18 (Sun) |
- 日常 |
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春祭に提出しましたのは『夢現(ゆめうつつ)』です。むげん、ではないんですよね。さて、内容は…昔、大事な人を失った彼女はその人の月命日である今日墓参りに来ていた。大分彼の人が亡くなって時は経ち、日々が流れてゆく中で彼の人の記憶が薄れてゆくことに彼女は憂いている。それが自分が生きてゆく上で仕方ないのだと理解していても、大事な記憶が褪せてゆくのは許せない。割りきれない彼女の前に彼は現れる。「貴女の願いを叶えましょう」と彼は彼女に囁いて…?
…えーと、最終的に彼女は彼に己の願いを叶えてもらいます。大事な記憶が褪せてゆくのが嫌。何故、色褪せて欲しくなかったのか。彼の人が大事な存在だから。しかし、彼の人は亡くなって存在しないから。大事な記憶は色褪せないなどあり得ないと私は思いました。だから、この話が出来ました。どんなに大事だったとしても私は今を生きていて過ぎ去ったことを忘れてゆくのです。色彩鮮やかに在り続けるのは出来ないと思います。彼女の願いは『記憶が褪せてない』こと。だから彼女は現実を捨て、夢という幻の中で記憶を回顧してゆくことを選んだのです。たとえ身体が眠り続けても大事な記憶になった日々を夢として彼女は再び過ごすことが彼女の幸せになったと言いますか…。色彩鮮やかに、というテーマは願いを叶えてられた夢のことをあらわしてみました。
友人曰く、哀しい話。でも私にとってはハッピーエンドです
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